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妊婦さんの葉酸摂取には青汁も非常におすすめ

葉酸は、1941年にほうれん草から発見されたビタミンの仲間で、
別名「ビタミンM」とも呼ばれています。

葉酸は、女性にかぎらず、男性にも必要と言われる栄養素ですが、
特に妊娠前・妊娠中・授乳中の女性は摂取する事が推奨されています。
アメリカでは1992年から、妊娠が可能なすべての女性に向けて、
「葉酸を一日400μg 摂取しよう」という勧告をしています。

これは、疾病管理センター(CDC:Center for Disease Control) による、
葉酸摂取と神経管閉鎖障害に関する研究の結果を受けて行われました。
この勧告によって国民の葉酸への意識が高くなり、
アメリカの女性は、葉酸入りの食品を積極的に摂取するように心がけています。

それは、次のような理由からです。
葉酸には、DNAを構成している核酸やたんぱく質の合成を促進する、という働きがあります。
ですので、妊娠する1ヵ月前から細胞が最も成長する妊娠初期(妊娠12週まで)に、
葉酸を1日400μg摂取すれば、神経管閉鎖障害児の出生リスクを70%軽減することができるとも言われているのです。

しかし、女性が妊娠に気がつくのは、妊娠2~3ヵ月のころが多いです。
とすれば、妊娠する予定のある女性ならば、普段からきちんと葉酸を摂取したほうがよいといえます。

それでは、葉酸はどういった食べ物に多く含まれているのでしょうか?
特に多いとされるのは、ほうれん草やケール、キャベツ等の青野菜です。
ですので、この様な野菜を日々の食事に取り入れる事も非常に大切です。

ですが、この葉酸は長期保存や調理による熱に弱く、
半分近くが分解するか、ゆで汁に溶け出してしまいます。
ですから、生でサラダなどで摂取するのが一番効果的です。

また栄養機能食品である青汁にも、非常に多くの葉酸が含まれている為、
妊婦さんの葉酸摂取には青汁もおすすめです。
平成14年から日本でも、母子健康手帳に、
栄養機能食品から葉酸を摂取する事の必要性が、記載されるようになりました。

この様な取り組みによって、少しずつ日本人の間でも、葉酸摂取の必要性が認識され始めているですが、
実は妊娠3ヶ月前からの摂取が推奨されるので、母子健康手帳を貰う前から意識して摂取することが必要といえます。
こちらのサイトには、変わった飲み方について解説があります。興味深いので、ぜひ読んでみてください。